I

無限/Infinity

有限の対概念であり、一般的には限り、限度、限定などがいっさいないことを意味している。哲学と数学における「無限論」という学術的な定義をもって、歴史的に構築されてきた言葉である。無言論には、一般的に理想的無限論と現実的無限論と、2つのこれも対と…

無関心/Indifference

関心がないこと。興味や注目、あるいは気にかけることが全く起こらないことを意味している。特に、近年では若者たちあるいは市民全体が政治に無関心であるというような使われ方が多い。それは政治や政治家たちへの尊敬が喪失していて、政治によって自分たち…

本能/Instinct

本能とは、生まれ持った行動やそのタイプ、あるいは行動能力とその傾向という意味で使われることが多い。非理性的、衝動的行動やその傾向を意味している。英語のinstinctの語源は、ラテン語で内側・内面からの強い衝動という意味のInstinctosである。人間は…

道具/implement

室町時代以後の日本語である。漢語では仏教で使用する器具、いわゆる仏具から、道具という言葉は生まれたと言われている。つまり、人間がある特定の目的を実現しようとする場合に、物的な手段として運用しようという意志を反映する媒介物である。英語のtool…

直観/Intuition (chokkan)

「チョッカン」という言い方は、現代では一般的に、「直感」と表記される。しかし、「直観」と「直感」について、その差異を考え、ここでは「直観」を定義しておきたい。「直感」とは推理・考察などによらず、感覚的にして瞬時に物事を感じ取ることである。…

想像力/Imagination

想像という語は古くからの慣用語であった。漠簿『楚辞』に「旧故ヲ思イテ、以テ想像ス」とあるように、思いやりや准し量ることを意味してた。日本おける西洋の哲学思想の最初の紹介者といわれている西周は、1857年に、S.ヘーブンの『心理学』を翻訳するとき…

情報/information

広義ではニュースや知識を情報と呼ぶ。が、概念的には、「不確実で曖昧な状態を確実にする物事」ということができる。状態が不確実で曖昧であるのは、起こり得る状態が予測できても、何がどのように起こるのかはその時点では不明であるということである。し…

意匠/Isyoo

「デザインを翻訳しその意味を解説するとき、日本語では、最も近接した意味性が重なる言葉として捉えることができるとこれまでは考えられてきた。工業デザインを工業意匠とか、現在デザインセンターと呼ばれている企業組織もかつては意匠部と呼ばれていた。 …

インターフェース/Interface

コンピュータの登場によって、コンピュータ術語あるいは用語として、この言葉は一般的に認知されるようになった。しかし、本来は、化学術語である。「界面」と訳される意味が原意である。したがって、原意を参照しながら意味づけを行うことが可能と考えられ…

インタラクション/Interaction

インタライクティブデザインというのは、コンピュータ運用での「対話性の設計」という意味であった。したがって、コンピュータ関連からデザインでのインタラクションデザインとは、人間とデザインされたモノやデザインされたコトでの関係が、対話性や相互性…

意図/Intent

何事かを成し遂げようとする狙いがあること。そうした狙いを実現しようとするときに、その目的や目標として考えている事柄のことである。 デザイン意図という場合は、デザインする対象に対して、デザインコンセプトとして掲げたことの目的や目標を、どのよう…

アイデンティティ/identity

あなたは誰か?」と問われたとき、人は明確に自己証明することができるだろうか。この質問に対して、自我によって統合されたパーソナリティが、社会や文化とどのように関係し、相互に影響しあっているかを、主体性・同一性・自己確認・帰属意識・居場所など…