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民芸/Folkcraft

民の手による工芸品への美学的な価値観を示す大正時代に生まれた造語である。 わが国には、工芸と呼ばれる、「用と美」を兼ね備えた美術品ともなっている日常品があり、世界にも同様にfork-artやpopular-artなどという分野がある。 これらは美術品であり、つ…

未来学/Futurology

人は未来や将来がどうなっていくかという疑問を常に持っており、未来の予言・予知・予測を学術的に研究し、その成果を測ろうとしてきた。人口予測や経済予測、気象予測などがその代表例である。1960年代から、諸科学や学問の統合化によって、経済予測、ある…

ファッション/Fashlon

「流行」を意味する。初期のfad(一時的流行)という少数者による支援の段階を経て、中長期において「誰もが追随する」ことになるという風潮であり、経済的な消費志向を意味している。特に、日本では服飾市場の用語という感が強い。生活の基本要素である衣食住…

美術/fine art

フランス語のボーザール(beaux art)や、英語のファイン・アーツ(fine art)などの直訳で.ある。明治初期から用いられるようになった言葉だが、美術という概念の輪郭は未だに曖昧であると言わざるを得ない。明治時代には、美の表現を目的とする芸術として、絵画…

布/fabric in Japanese

麻、葛(くず)、苧(からむし)などの植物を素材として、その繊維を使った織物を元来意味しており、絹および毛織り以外のすべての織物の呼称であった。しかし後に、木綿もそのなかに含まれるようになった。今日では、絹をも含めて織物の総称となっている。…

造形/Figuration(zoukei)

設来は「造形美術」という、美術の範疇を限定する熟語として使われはじめた。造形美術とは、東洋古来の実の表現形式に対して、西洋の言葉であるbeaux−arts(仏)、fine art(英)、belle art(伊)、schone Kunste(独)の直訳である「美術」という語が当て…

図/figure

「図」とは、狭い枠を作り、その中の領域を地としていっぱいに何らかのシンボルとなる図形を押し込めて描く、という意味を持っている。また、「図る」とは「難きを計画する」という古典的な意味がある。それは何事かを謀るということでもある。「図解=diagr…

形態/figuration

単純な意味では、「かたち(形)」と同義であるとみることができる。が、形態と形との差異には、会話的(パロール)な意味性と辞書的(ラング)な意味性を、この言葉が使用される領域、例えば、博物学や人類学そして芸術などで検分できると考える。 差異的に…

機能/function

この言葉は使われる領域や分野によって、その意味は微妙に異なってくることを前提としなければならない。一般的には、体系として捉える働き、つまり設定されている目的に対する貢献作用性と見なすことができる。それは、体系を構成する要素や、その諸部分の…