T

無/The unllifying prefix mu

物事があるかというときに、「無い」という否定である。例えば、無免許や無資格といったことが日常的に使われる。 その一方で、無は概念である。概念としてはとらえきれないと考えるが、西洋と東洋において、宗教的・哲学的・物理学的・数学的な観念として、…

まちづくり/Town development

一般的には、住民主体の地域開発と地域つくり、新しいコミュニティーの形成運動を示している。対概念であった「むらづくり」に対する、都市機能を持つ市街地でのコミュニティの形成という意味がある。この場合には、「街づくり」という表記を用いることが多…

トポロジー/Topology

「場・場所」を意味するギリシャ語のトポス(topos)に由来する。ドイツの数学者J. B. リスティング が1847年の著書『トポロジーの初歩』で初めてこのことばを使った。日本語では位相幾何学と訳す。トポロジーの数学的な内容を充実させたのは、フランスの数…

道具/tool

室町時代以後の日本語である。漢語では仏教で使用する器具、いわゆる仏具から、道具という言葉は生まれたと言われている。つまり、人間がある特定の目的を実現しようとする場合に、物的な手段として運用しようという意志を反映する媒介物である。英語のtool…

テクスチャー/Texture

textureの略語でもあるtexは、ラテン語のtextus(織物)を語源とするとともに、繊維の糸の太さを表す単位である。糸の直径の測定がほとんど不可能なために、長さ1,000mの質量を表す。このtexに動作や過程・存在を表す名詞語尾の-ureが付き、textureとなった…

創る/Tsukuru

「創」とは、「倉」と「リ(りっとう)」によって構成された漢字である。倉とは、その中に素材や材料だけではなくて、発想やモノづくりのイメージが蓄えられていることを意味している。そして、リ(りっとう)は刃物の象形である。したがってこの文字は、材…

造る/tsukuru

「作る」が素材を削り取るというようにマイナス的な方向での形態化を意味していたのに対して、「造る」という言葉は、醸造という言葉があるように、つくる過程に時間的な要素も含んでいる。酒や酢の醸造は時間を加味する加工方法である。すなわち、「造る」…

タイポグラフィ/Typography

文字は、情報を伝達する視覚的表現の最も基本的な要素である。その文字表現をさらに的確に、かつ美しく表現することが、デザインの対象であるとともに、デザインの技法・手法としてグラフィック性が求められる。タイポグラフィの原義は、活版印刷の表現から…

タイプフェイス/Typeface

このことばは、そのまま「字面」と訳すことができる。タイプとは、何らかの共通の特徴を持つ1つのグループを意味している。この基本的な意味から、類・型・様式などを表わすようになり、そこから典型や見本、実例というような意味の拡大が起こった。タイプフ…

技術/technology

述語としての技術とは、人間が関与する直接的な生産過程において、労働表象に対する積極的かつ能動的な制御活動であり、その活動を客観的システムとして、広義的な意味性と狭義的な意味性を使い分ける言葉である。広義的には、労働力を取り巻くさまざまな手…