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ソフトウェア/software

コンピュータにとってプログラムは必要不可欠であり、プログラムによってコンピュータは機能する。コンピュータをハードウェアと呼び、その対応する言葉として、ソフトウェアという対語が発想された。オペレーティングシステムやプログラム言語など、機器に…

設計学/study of design

設計とは、物品や構築物など有形のものづくりを構想し、その形状、大きさ、素材、材料から、最終形態までを企画ではなく計画することである。機械、建築、船舶、航空機、都市や環境のあり方までが対象であり、対象に関する詳細な機能的、性能的な専門知識が…

ストラクチャ/structure

ラテン語で「立てる」を意味するstrucereの名詞形を原語とする。つまり、構造、機構、組織、組み立てを意味するが、特に、機械や建造物の構造というように、実在物や建築物の組み立てを具体的に指し示す言葉である。こうした具体的な指示から派生して、ある…

スケッチ/sketch

原語はギリシア語のschetchyであり、これは「即席でなされたモノ」という意味であった。そこから派生して英語では、素描、点描、略図、写生図、事件などの概要・概略、文学作品での小品、演劇での寸劇、小劇などを意味している。中でも特に「素描」という意…

スクリプト/script

日常的な状況での典型的な事象に関する知識構造というのが、社会的な定義である。デザイン用語としては、かつては手書き文字的な欧文の活字書体のことを意味していた。また、映画や放送などの台本が重要な意味であった。これらはラテン語のscriptium=書かれ…

システム/system

対象がさまざまな部分によって結合し、構成し、構造化されている全体を認識するとき、その全体や体系に対する認識をシステムと定義する。部分は一般的には要素と呼ぶ。システムは、ギリシアの「sys=共に」と「histanai=奥」の合成語systemaに由来している…

象徴/symbol

直感的に知覚できない何か「意味」や「価値」を、ある類似性によって具象化したもの、または形象を象徴と呼ぶ。象徴は英語ではシンボル=symbolである。このsymbolの語源は、ギリシア語の動詞symballein=一緒にする、の名詞=symbolonに由来している。symbo…

シミュレーション/simulation

英語のsimulateは、「まねをする」「ふりをする」という意味の動詞であり、その名詞がsimulationである。しかし、通常では、現実世界に存在するシステムではなく、まだ非存在あるいは不在なシステムをモデル化して、存在しているという仮定のもとで体験する…

サイバネティックス

「舵取り人」を意味するギリシア語kebernetesから、1947年、米国の数学者ノーバート・ウィーナーが提唱した1つの学問分野である。彼は厳密な定義でこの学問領域設定を行わず、一般的には、生物と機械における通信・制御・情報処理の諸問題を統一的に取り扱う…

サスティナブル/sustainable

地球環境の破壊と共に、何かが生き延びるための「持続可能」という意味性で一般語になっている。それはエコロジーという概念により実践的かつ効果的なものにすることを狙ったものとして世界共通のキーワードであり、スローガンとして認識されるようになった。…

サービス/service

産業社会では、物財の消費だけではなく、無形の財の用役をサービスと呼んでいる。よって、有形の財を生産する労働ではなくて、労役そのものが無形である場合、その労働はサービス業と規定されている。いわゆる第三次産業はサービスという労役を意味している…

サイエンス/science

通常は自然科学のことであり、ラテン語のscientiaは「知識」全般を指し示す言葉であった。が、この意味そのままにフランス語のscienceとなり、17世紀には英語圏でscience、ドイツ語ではwissenschaftという訳語が与えられた。日本では「科学」と訳された。 本…

構造主義/structuralism

構造主義を説明するための鍵となる概念の「構造」と「システム(体系)」は、概念用語としては古く、多義的な意味を持つ。構造主義とは、構造体と体系という概念の組み合わせで、「体系化された構造」ではなく、「構造化された体系」に基づいて対象を説明し…

景観/scene

見渡せる景色、眺め全体の気色を総称して景観という。ここでは景色感を端的に景観と呼んでいるという解釈で定義づけてみたい。 地形的に見渡せる眺めという観点では、風景的な自然、植物、山河、季節的な風景を景観と呼ぶ。が、人工的に作られた景色という観…

空間/space

存在性や関係性を意識化するために、最も懸念化されてきた意味性を持つ言葉である。使用される領域や分野それぞれにおいて、その意味性は実在性や差異性を明確にしている。が、それゆえ空間を定義することは極めて困難と考えられる傾向が残存している。 例え…

記号/sign

古典的には、ストア学派の定義に、その原意があると判断できる。。それによれば、音声として発せられた「意味するもの」と、概念として認識された「意味されるもの」の二項から成立している。以後、アウグスティヌスによってその定義は整理される。この古典…

感性/sensibility

この言葉の意味性は、東洋的な原意解釈と、西洋的な哲学的あるいは主義思潮の認識論、その要因用語的な変遷から統合的に捉えるべきだと提案しておきたい。 東洋的には、感性と感情は陰と陽での感慨的な意味性を原意として説得性のある定義になり得るという判…